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◎マッサージとは
本来マッサージとは、オイルなどを使い直接皮膚に刺激を与えて血液やリンパの流れをよくして新陳代謝を促し、病気や身体機能の改善を図る施術のこと。西洋を起源とするマッサージ術です。
日本では一般的にあん摩指圧をはじめ、柔道整復術(整骨院)、整体、リフレクソロジーなど、さまざまな種類の施術を総じて「マッサージ」と呼んでいますが本来は別物です。
〇あん摩マッサージ指圧師(あマ指師)
厚生労働省が認可する国家資格です。意外と知られていませんがリラクゼーションサロン、整骨院、病院等でも『あマ指師』以外が「マッサージ」と称し施術をすることは出来ません。その理由は、施術師が体重をのせて圧す手技などがあり、しっかりとした知識を持っていないと、人体に危険を及ぼす可能性があるからです。
無資格者でも上手な施術者はいますが、マッサージによる治療は出来ないのです。自動車の運転が上手いからといって無免許運転は許されませんよね。
〇マッサージの効果
・血液・リンパの循環改善
・筋緊張・痛みの緩和
・関節可動域の維持・拡大
・残存機能の維持・改善
・ストレスホルモンの数値が下がる
・病気や感染症と戦うために重要な役割を果たす白血球の数が増加し、免疫機能が高まる
・マッサージを定期的に行うルーティーン化にすることが、ときどき受けるマッサージよりも勝る効果を発揮する
〇ツボ
昔から周囲より電気が通りやすく、温度が高いと言われてきましたが、これは科学的アプローチにより、毛細血管や神経が集中しているためだということがわかっています。
また、ツボ周辺の毛細血管近くには、免疫を司るリンパ球の動きを活性化させ、組織間の栄養や水分の移動を円滑にする「サブスタンスP」と、血管を拡張させて血行を促進させ、さらに心拍数を減少させる「CGRP」という化学物質の繊維も多いということが判明しています。
つまりツボを刺激することで、サブスタンスPとCGRPが放出されるため、免疫機能のアップや疲労回復、血行促進作用があるというメカニズムが、昨今の科学的アプローチにより段々と分かってきたのです。
そのほかツボを刺激すると、神経伝達物質のひとつ「βエンドルフィン」が分泌されることも解明されています。このβエンドルフィンは鎮痛効果が高いことで知られており、頭痛や関節痛などさまざまな痛みを緩和させてくれるのです。
◎鍼灸
経穴(ツボ)は経絡という道筋があり、全身に張り巡っています。ツボは気血水の流れが現れる反応点であり、同時に治療点にもなります。症状に合わせたツボを選んで治療を施すことで、経絡の流れを改善し病を治していく東洋医学的アプローチがあります。
また、理学所見から圧痛点などを確認し、筋骨格系・神経系疾患による疼痛に対して血流改善を目的とした西洋医学的アプローチがあります。
鍼:日本では直径0,20mm前後でステンレス鍼が主流となっています。折れにくく刺した時の痛みが少ないのが特徴です。また、衛生面や安全性を重視した使い捨てタイプになっています。
灸:ヨモギの葉の裏側の絨毛(じゅうもう)を集めて作られたものです。ヨモギにはチネオールという精油成分が含まれており、東アジアを中心に古来から傷治療や殺菌等に用いられてきました。温熱刺激による、冷えの解消、血行促進、筋緊張・痛みの緩和が期待出来ます。
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